写真付き近況報告

福岡

1999年11月10日

サンノゼ発のアメリカン航空で成田に着き、成田空港での長い待ち時間の末、日本航空で西へ向かって日本を縦断しながら瀬戸内海に近めに中国地方上空を飛び、福岡空港に降りた時にはもう10時近くになっていました。幸いインターネットで予約したホテルは博多駅前のチサンホテル博多で、空港からは地下鉄で約10分の距離でした。ホテルのチェックインを終えて夜食に近くの屋台で有名な博多のトンコツ・ラーメンを食べて見ました。博多ラーメンは夜食には丁度良いぐらいのボリュームで白く濁ったスープでした。空腹には美味しく感じられました。その後、博多ラーメンには特有の「替え玉」というシステムがあることを知りました。それは麺だけをおかわりすることができることです。替え玉の料金は安く、合理的な方法だと思いました。

1999年11月11日

次ぎの日は、ホテルでブッフェ(いわゆるバイキング)形式の朝食をとりました。大きなテーブルには他にも何人か一人で食事をしている人達がいました。日本人らしくもないことだとは知りながら、隣の人に話しかけたところ、山形市の職員で町作りの担当をしているということでした。この人の言う町作りとは町興しとは異なり、実際に新しい町そのものを白紙の状態から作るということのようです。新興住宅地を山形市の衛星都市として独自に機能するようにそれに必要な商店街や文化施設も含めた計画とその実現をはかっているということでした。福岡へ来ていたのは、佐賀県の鳥栖市がそのようなプロジェクトの先輩で経験があるのでそこから学ぼうということで来たということでした。鳥栖市には九州の物流拠点と呼ばれる鳥栖商工団地があるそうなので、そのことだったのかもしれません。佐賀といえば伊万里と唐津と葉隠れぐらいしか思い出せない印象の薄い県だったのですが、博多で山形の人に佐賀についてもう少し教わりました。

櫛田神社
この日は、大相撲九州場所の五日目でした。入場券をまず買って、福岡の町をそぞろ歩きました。よくどこにでもありそうな商店街の一角に小さな神社があったので、境内へ入って行くと、半纏を着て鳶職のような格好をした二・三十人の人達が目新しい竹でできた昔風の梯子を二本(というのかな?)地面に置いて、神主さんからお神酒を受けて廻し飲みしているところでした。ひょっとしたら、来年の出初式に使うための梯子のお払いだったのかもしれません。また、境内にはちょっと早めの七五三が両親に連れられて来ていました。家族揃った写真を写してあげました。一家族を撮ってあげているのを見た他の二家族にも気軽に頼まれたので、写してあげました。

博多祇園山笠
そのすぐ目の前に変な建物があり覗いてみたら、それは、博多祇園山笠を保存する建物で、中に山笠が入っていました。非常に良くできた美しいものでした。(写真:山笠1山笠2)この神社の境内に博多歴史館というのがあり、入場料を払って入りましたが、そこで貰ったパンフレットには、この神社は、博多総鎮守櫛田神社となっていたので、大変由緒のある古い神社だということを知りました。この櫛田神社が博多祇園山笠のクライマックスの中心になる神社のようで「お櫛田さん」と親しみを込めて呼ばれているそうです。日本へ行くとほとんど必ずしているように、その近くの商店街の中に理髪店を見つけて散髪しました。やはり日本の理髪店のサービスはアメリカには比べ物になりません。

大相撲九州場所
大相撲の九州場所第5日目は、できれば、朝の序の口から相撲を見たかったのですが、わざわざ福岡まで来て、相撲を見ただけで帰って来ましたというのは、「もったいない」気がしたので、相撲見物は午後にしました。会場の福岡国際センターへ入って行った時には、もう幕下の半ばまで進んでいました。幸い、普段から注目している幕下力士のほとんどの取り組みは見ることができ、応援のカイがあったのか、5人ほどこの日出ていたそのすべての力士が勝ち名乗りを受けました。(写真:幕内土俵入り1幕内土俵入り2横綱武蔵丸土俵入り横綱貴乃花土俵入り)熊本に住む娘夫婦を訪ねて来たというオーストラリアからの家族と、サンフランシスコの近くのウォルナットクリークから来ているという悠々自適のアメリカ人の男性と一緒に応援しながら相撲を楽しみました。このグループは、前日に伊勢ノ海部屋で土佐ノ海関と一緒にチャンコを食べたということで、土佐ノ海が土俵に上がった時には、全員大声でオーストラリア式の応援をしたので、多くの観客が土俵から一番遠くにいた私たちの方を怪訝そうな顔で見ていました。帰りは、久しぶりにすし詰めの満員バスで揺られながら博多駅まで戻り、日本の通勤環境を思い出しました。

博多ラーメン「一蘭」
駅の地下街に下りて、何か美味しそうなものがないかと思って探しましたが、なかなか博多でしか食べられないようななく、一蘭という面白そうな博多ラーメンの店(博多駅サンプラザ地下街店)を見つけたので、また結局博多ラーメンにすることにしました。ちょっと変な「こだわりの店」という感じです。どんなところがこだわっているか、店はどんな環境かに興味がある人は、ここから見ると面白いと思います。他には見たことがない「日本初」というものです。秘伝のたれというのも特徴なのでしょうが、確かに美味しいラーメンでした。替え玉を注文して、やっとひと心地つきました。博多に行くことがあれば、一見の価値があると思います。少なくとも良い話の種ぐらいにはなるでしょう。