1999年11月15日
予約した成田からのアメリカン航空の便は出発時間が午後の6時で、2時間前の4時に戻るとしても6時間以上自由に使える時間があります。東京へ出ようかとも思いましたが、往復にかかる時間を安全に見て3時間とすると残りは3時間しかないことになります。そこで、成田をゆっくり見て廻るということにしました。これも結果的には非常に良い判断でした。空港からは京成電鉄で2つ目が成田でした。ここで降りて、参道らしき通りを大本山成田山新勝寺へ向かって歩き始め、ちょっとしたものを腹に収めたいと思って見回すと、餡の入ったお焼きを作っている小さな店が目に入ったので、それを一つ買って食べながら歩こうとしたところ、外国人の二人連れに「それは何か?」と尋ねられました。とっさに答えたのは、「甘い糊状にした豆を詰めたワッフルのようなもの」という説明でした。これは自分でも良い説明だったと思いました。(参道からの写真1、写真2)
成田空港は何度も利用しているのですが、成田山へは、20年前ぐらいに一度、献茶会というのがあって、千葉に住む友人の母親がお茶の師匠をしていた関係で招待していただき、千葉県中の偉いお茶の師匠に囲まれてまったくの素人の私がお茶をいただいた時だけの経験しかありませんでした。今までの成田山の印象は商売と宣伝の上手なお寺というだけでした。正月や節分には随分大勢の人で混み合うようですね。山門への急な階段を登ると大きな本堂が見えてきて、ちょうど派手な色の僧衣を着けた坊さんたちが行列を作って本堂へ向かうところでしたので、写真を二枚撮りました。この日は丁度七五三の日に当たっており、そのせいか、結構大勢の人々がお参りしていました。本堂ではゴマを焚く儀式が始まったようなので、私も末席に座らせていただきました。いろいろな人達がバッグなどの持ち物を坊さんに渡して、ゴマの炎で清めてもらっていたのが印象的でした。(写真:入り口、池の亀、本堂、お坊さん1、お坊さん2、三重の塔)
正面の看板から本堂の裏あたりまでは、商売繁盛のお寺という印象を裏付けるような感じでしたが、例によって、普通の観光客が行かないようなところを見てやろうと思い、本堂の裏からその裏手にある丘のようなところへ登って行くと、ありましたありました。奉納された絵馬などを飾る屋根だけの光明堂、奉納された額を飾る額堂、それに神社も境内の中にありました。その辺りには、ロシア語のような外国語を話しているような外国人のグループがぶらぶら歩いていたり、地元の人々とおぼしき老夫婦が歩いていたりといった感じだけで、本堂前のあたりに比べるとほとんど人がいないと言っても良いような環境でした。(写真:額堂、大塔)
ちょっと谷になっているようなところへ降りるような階段があり、その下にはお寺の建物なのかどうかがちょっと分からないような建物があり、木が鬱蒼と生えているような感じでもあったので、降りて行くことにしました。段々下へ近づいて行くと、水音が段々大きくなりました。その先には結構大きな滝がありました。滝から流れる小川があり、その先には大きな池がありました。池には水鳥が遊んでいて、池の廻りには花も咲いて幾つかの木々は紅葉になりかかっているという感じで、なかなか印象的に美しい日本庭園がありました。成田公園と言っていたと思います。ちょっと雨がバラついて来たので、本堂の方へ急ぎました。その途中には、随分多くの石碑が立っており、大金を寄付した人達がどれだけの寄付をしたかを子孫代々へ伝えるような派手で大きな石碑が多く、美しい日本庭園を見たばかりだったこともあり、幻滅を感じました。(写真:滝、小川、池、散歩道側の紅葉)
ちょっと遅い昼食として湯豆腐と炊き込みご飯のセットを、参道にある小さな古い食堂でいただきました。隣の席には、ブラジルの日系人夫婦とその友人のブラジル人夫婦がいろいろな日本料理を試しながら食事をしていました。雨が強くなってきたので、側の店で透明ビニール製の安っぽい傘を450円で買ってやれやれと思い、ウィンドウショッピングをしながら成田駅へ向かいましたが、他にも同じ様な傘を売っている店が多く有り、結局は一番高い買い物をしてしまったのに気付いた時には後の祭でした。一番安い店では、同じ様な傘を150円で売っていました。
例によってまた本屋を見つけて物色しましたが、その店にアメリカ人の女性が入って来て、大量にポケモンのカードを買って行きました。そのために、その本屋にあったポケモンカードはほとんど無くなったような感じでした。そのぐらい、アメリカでもポケモンが流行しています。漢方薬の店があって、面白そうだったので、漢方茶の袋を一つ買ったら、そこの人にただで脈を見ましょうと言われ、奥に座ることになって診断されてしまいました。結構心当たりがあることを言われてしまいました。日本に来る度に右足だけが水虫に攻撃されるようなので、水虫用の塗り薬も買ってしまいました。アメリカでは、そんな(日本語での効能書きの付いた)漢方薬は手に入れるのは難しいのです。
サンノゼへ、パロアルトへ
楽しかった日本の旅もそんなような状態で終わり、成田空港からサンノゼ空港まで、アッと言う間もない感じで帰って来ました。日本の紅葉を見に行ったと思ったのに、パロアルトの紅葉の方がずっと鮮やかでした。